市販薬に忍び寄る「カフェイン」の影
「カフェイン不耐症」についてつづっている当ブログ。今月綴っていく内容は、かなり深刻なものになります。
今月はどこのご家庭にもある「市販薬」と「カフェイン」の関係について。
これまで、カフェインを受け付けない方にとって、カフェインは色々な面で弊害を及ぼすことを綴ってきました。しかし、本日から綴る「薬(市販薬)」は、カフェインについて最も深く考えるべき問題だと思っています。
突然ですが、皆さんのご家庭には薬がありますか? また、それらはどういった薬でしょうか?
頭痛薬、風邪薬、胃薬、目薬など、様々な薬があるかと思いますが、もし手元に頭痛薬と風邪薬がありましたら、その箱や添付文書で主成分を見てください。
頭痛薬の大半、そしてほぼ全てに近しい風邪薬には「無水カフェイン」というものが入っています。また、無水カフェインほど数は多くありませんが「カフェイン水和物」を含むものもございます。
無水カフェインとは、カフェインから水(H2O)分子を取り除いたもので、効用はカフェインと同じと言われます。ひょっとしたら水分子が無い分、濃度が高いことも考えられます。
カフェインの興奮・覚醒作用で痛みの症状を和らげ、「眠くなりにくい」効果を上げているのです。
その含有量は様々ですが、中には1回の使用量で80mg以上にのぼるものもございます。この量は以前綴った資料を基に述べると、インスタントコーヒーをカップ1杯飲んだ量に匹敵します。
たかだか数グラムの粒の中に、それだけの量を含んでいるとなると、非常に恐ろしく感じられます。
私自身、かつてはそのようなことを知らずに、カフェイン入りの頭痛薬と風邪薬を飲んでいました。ところが2007年の初め、頭痛が激しくなって頭痛薬を飲んでも効かなくなりました。それどころか飲めば飲むほど頭痛が酷くなりました。
そこで何気なく箱の説明を読んで無水カフェインの存在を知ったのです。ちなみに1回量につき、75mg入っていたようです。一方の風邪薬にも無水カフェインは入っており、それ以後、服用をやめました。
さて、カフェインと聞いて真っ先に思い浮かぶ効能は「覚醒作用」や「興奮作用」ではないでしょうか。この言葉を聞いた時、「ドーピング」と思い浮かべた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
次回はドーピング検査との関連から、カフェインを考えてまいります。