それは無いよ、カフェインアレルギーへの誤解 その2

前回から3回にわたって、カフェインにまつわる大きな誤解を解くべく、ご案内しています。2つ目に挙げられる質問は次の通りです。

「カフェインレスの物なら大丈夫だよね?」

以前から、コーヒーにおいては「カフェインレス」商品が出回っており、近年では、お茶類でも「カフェインレス」「カフェイン少なめ」などと謳った商品が出回っています。カフェで販売されている「デカフェ」も「カフェインレス」と置き換えられます。

カフェインレスは誰にとっても本当に大丈夫なのでしょうか? 残念ながら、そうではありません。

確かに、カフェインアレルギー症状が軽度であれば、難なく飲めるという場合もあります。しかし、重度になってくるとカフェインレスの物でもアレルギー反応が出てしまいます。私もその1人です。

大丈夫でない理由は「レス(less)」という語を調べると分かります。

“less”を大抵の英和辞書で調べると、littleの比較級で「・・・より少ない、いっそう少ない」といった意味に当たります。「本来ある(べき)物や量よりも少ない」は、言い換えれば「少ないながらもある」ということですね。

もっと言い換えると「全く無い訳ではない」ということでもあります。

つまり「カフェインレス」とは「カフェインは本来あるべき量より少ないが、全く入っていない訳ではない」ということになります。「比較級」という言葉を出した時点で「最上級があるのだから、そりゃあゼロでは無いよね」と気づいた方もあるでしょう。

大手メーカーの「カフェインレス」のインスタントコーヒーには「カフェイン97%カット」と書かれています。言い換えれば「3%は残っています」ということです。3%がゼロではないことは、すぐに分かりますよね。

よって、「カフェインレスの物なら大丈夫」などとは言えないのです。

近年、カフェインレスコーヒーを販売する店舗にて「カフェインアレルギーの方も大丈夫」と謳うケースが複数見られます。今一度、その言葉の重みを考えてください。そこで何か悪い事態が起きた時、きちんと責任を取れますか?

店舗でなくても、カフェインレスのものを安易に他者にすすめる行為は、見ていて感心しません。ご自身の身体に合うからと言って、それが誰にでも受け入れられる訳では無いのです。

症状が軽度であっても、ご自身で試す際には、細心の注意が必要です。

尚、「カフェインレス」の世界については、今後のブログでも随時取り上げてまいります。(公式サイト開設後に設けた「マンスリーコラム」でも、「カフェインレス」の概念を説明しています)

本記事は、ブログ『カフェインアレルギーの歩む道』より、2010年3月7日に投稿された記事『カフェインにまつわる誤解 その2』を加筆修正したものです。

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