Case 7 「『カフェイン』って書いていないけど」

「カフェイン」という言葉を耳にすることは多いと思いますが、実際に何に含まれているかを的確に答えるのは難しいと思います。時に、原材料表示を見た段階で大きく勘違いされるケースもあるのです。

今回は、当時の職場で実際にあったやり取りです。

職場でデスクワークをしていた時のこと。仕事が一段落し、割と話をしやすい隣の席の女性から話しかけられました。

「ねえ、これは飲める?」

手に持っていたのは500mlの日本茶のペットボトルでした。

「いえいえ、これは飲めませんね」

職場内でもカフェインアレルギーの話はしており、その女性もアレルギーを気にかけて聞いたのだと思います。しかし、次に続いた言葉で蒼ざめてしまいました。

「いやあ、そんなことはないでしょう?  だって『カフェイン』なんて書いてないし、材料も茶とビタミンC、あとカテキンってあるだけだし」

この発言を聞いて、私は次の事柄を想像しました。

・この女性はお茶自体にカフェインが入っていることを知らない
・カフェインは添加物の一種だと思っている
・カフェインの記載がなければ当然ノンカフェインだと思っている

そこで私は少し詳しく実態を話すことにしました。

「確かにカフェインとは書いていないけど、お茶自体に カフェインは入っていますよ。最近、紅茶などで 『カフェイン●●%オフ』なんて謳う商品があるのも、言い換えれば『元々は○倍入っていますよ』って 言っているような物ですし、全く入っていないなら 『カフェインゼロ』とか『ノンカフェイン』って書いていますよ」

その女性は結局

「そういうものなの? でも(カフェインとは)書いていないんだけどなぁ」

と、不思議そうにしながらペットボトルを下げたのでした

如何でしょうか? もし、ここでペットボトルを下げられなかったとしたら、本当に怖い事態に発展するところでした。「カフェイン」という語を耳にしたことがあっても、実態が掴めていないと、とんでもない認識になることもあるのです。

今回は「実際にはカフェインが入っているのに、入っていないものと思われた事例」を綴りましたが、逆のパターンもありました。全てを覚えるのは大変かもしれませんが、誤解のないようにはしていきたいものです。

本記事は、ブログ『カフェインアレルギーの歩む道』より、2011年4月10日に投稿された記事『カフェインアレルギー・ケーススタディ その7』を加筆修正したものです。
★最終更新: 2017年4月27日★
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