Case 9 「何のためのハーブティーなんだよ」

カフェインで調子を崩してしまう方にとって、「ハーブティー」は救いの一手と考えるでしょう。殆どの場合で、ハーブティーはカフェインを含まず、砂糖やミルクを足さなければ、カロリーの心配も少ないでしょう。

しかし、ハーブティーが必ずしも安全とは限りません。カフェインを含むハーブがあるだけでなく、ハーブティーと称していながら、カフェイン入りの物とブレンドされている場合もあるためです。

これから綴っていく事例は、カフェインを求めない方にとって、非常に憤りを感じる出来事です。ハーブティーに対する信頼感も揺らぐ事でしょう。。

これは、当時の職場で実際にあったやり取りです。

喫茶スペースを併設した洋菓子店に勤めていたときのこと。店の横にある庭で様々なハーブを植えており、それを使ったハーブティーが店のメニューにありました。

ある日、お客様よりハーブティーの注文があり、レモングラスとミントをお茶にして出しました。ハーブティーは昔から飲み慣れていたので、ハーブの割合や待ち時間などを調整し、自分でも納得の出来る仕上がりに出来ました。

お客様が帰った後、カップをさげて洗っていると、同僚がやって来てニコニコしながら私に話しかけました。

「さっき、お客さんに出したハーブティーを見ました。ハーブティーは確かにあの材料(レモングラスとミント)でいいんですけど、それだけだと色味が薄いので、そんな時は出がらしの紅茶を足すといいですよ。そうすれば色も綺麗でバッチリです」

それを聞いた瞬間、頭に血が上る思いに駆られました。当然ながら、そんな商品を作ってたまるかと思い、自分のやり方を貫こうと心に決めました。

如何でしょうか? 同僚は色味が薄いだけで危険な飲み物を作り出そうとしていたのです。奇しくも私は、カフェインの症状を悪化させ、事実上のドクターストップで店を辞めましたが、今も店では危険なハーブティーが出されているかもしれません。

そもそも「出がらし」というのも、お客様を大いに侮辱するものだと感じられます。また、ハーブティーを注文される方の多くは、最初から「紅茶」を求めていないと思われます。それを見事に裏切る行為ですので、店の信用問題に関わります。

ちなみに、お茶(緑茶や紅茶など)には香りを吸着させる作用があり、それらを足す事で香りや味に深みを持たせると言われています。ハーブティーでも同様のことが考えらるため、材料が明確でないものについては、飲まれないのが賢明でしょう。

本記事は、ブログ『カフェインアレルギーの歩む道』より、2011年4月10日に投稿された記事『カフェインアレルギー・ケーススタディ その9』を加筆修正したものです。
★最終更新: 2017年4月27日★
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