もう緑茶をあきらめない 〜ハーブティーで緑茶気分を楽しもう〜

「夏も近づく八十八夜」と『茶摘み』の歌詞が聞かれる頃。立春を1日目として数えて88日目にあたる日を「八十八夜」と呼び、例年5月2日がその日にあたります(※ 暦によって前後することもあります)。

この日に収穫されたお茶(緑茶)は上等のものとされ、この日にお茶を飲むと長生きするとも言われます。しかし、カフェインを受け付けない方の中には「面白くない」と感じる方もあるかも知れません。

そこで今回は、見た目では緑茶と思ってしまう「ノンカフェインのハーブティー」の例を2つご紹介いたします。味まで同じを求めるのは難しいですが、緑茶に負けない要素もあるので、ご参照いただければと思います。

その前に、ハーブティーについて大切なことを記しておきます。

「ハーブティーはどれもノンカフェイン」はウソ

ハーブティーに使われるハーブのうち、カフェインを含むもののひとつに「マテ」があります。NPO法人 日本メディカルハーブ協会が実施している「メディカルハーブ検定」において、マテは出題しているハーブのうち唯一カフェインを含むとしています。

また、日本コカコーラから発売されている「太陽のマテ茶」の商品案内では「烏龍茶に比べてカフェイン半分」といった説明がなされています。具体的な数値を出さない点には憤りを感じますが、「半分」が「ゼロ」と読めないことは分かりますね。

更に、メディカルハーブ検定ではノンカフェインとしていますが、2012年頃に生活の木で発売されていた「タンポポコーヒー」の中に、タンポポ(ダンデライオン)100%にも関わらずカフェインを検出した事例がありました。

その当時に生活の木に問い合わせたところ、カフェインが検出されたことは事実との回答を得ました。しかし、2017年現在に販売されているタンポポコーヒーではカフェインを検出せず、全商品に「ノンカフェイン」の表記がなされています。

検定ではタンポポをノンカフェインと答えても丸になりますし、タンポポが自然界のものであり、製法の変更などによって生活の木でも検出されなくなったと考えるべきですが、この事実を知っておくと、少し物の見方が変わってくるかと思います。

いずれにせよ、「ハーブティーはどれもノンカフェインである」という表現は間違いなのです。

発酵させない「グリーンルイボスティー」は口当たりさっぱり

ここからは実際に「緑茶気分を楽しめる、ノンカフェインのハーブティー」をご紹介いたします。どちらも生活の木で販売されています。最初に紹介するのは緑色のルイボスティー「グリーンルイボスティー」です。

生活の木においては、南アフリカで有機栽培されたルイボスを使っているそうで、味や香りにクセが殆ど無く、さっぱりといただけるのが特徴です。赤いルイボスティーが持つ抗酸化作用も期待出来るのではないでしょうか。

茶の木の葉は、発酵させない状態では緑茶、半発酵(発酵の途中で加熱して発酵を止める)だと烏龍茶、しっかり発酵させると紅茶になると言われています。同じように、ルイボスティーも発酵させない状態ではグリーン(緑)になるようです。

赤いルイボスティーはその昔、オランダ移民が紅茶の代用品として飲んでいたと言われています。それと同じように緑色のルイボスティーを緑茶の代用品として飲むのも悪いことでは無いのでしょう。

その昔、緑茶を飲めた頃でも、500mlのペットボトルの緑茶を1度に飲み切ることは出来ませんでした。しかし、グリーンルイボスティーだと、500mlでも難なく飲めそうな気がしました。タンニンが少ないのも一因かも知れませんね。

出汁風にも使える? 可能性が広がる「モリンガティー」

次にご紹介するのは「モリンガティー」です。モリンガとは元々「ワサビノキ」と呼ばれ、高さが10〜12m、北西部インドのヒマラヤ山脈(南麓)や、熱帯、亜熱帯などで栽培されているそうです。生活の木ではスリランカ産を使用しています。

干ばつに強く、虫害を受けにくいモリンガは、殆どの部位を食べることが出来、葉をお茶として利用しています。少しくせのある味ですが、香りは緑茶に近いと思います。

シュウ酸カルシウムを多く含むホウレン草の代替品としてモリンガを使うこともあるようです。また、「熱帯地域のための自然栄養」としてモリンガが推奨されることもあり、栄養失調防止にも一役買っているそうです。

近年では便秘解消やデトックス、アレルギー症状の抑制効果なども言われており、サプリメントや粉末も登場しているようですが、ルイボスティーよりもくせが強いので、少量から試すのが良いと思います。

余談ですが、生活の木でモリンガティーを買った際、店員さんから「濃く出せば出汁代わりにも使える」「出がらしの茶葉も食べられる」と聞きました。出がらしの茶葉を雑炊に入れてみたところ、他の食材を邪魔せず、非常に口当たりが良くなっていました。

今月のまとめ

緑茶にはカフェインが含まれるため、カフェインを受け付けない状況ではかなり辛い飲み物となります。完全に同じものを求めるのは困難ですが、ハーブティーを上手く利用すると緑茶気分で楽しむことが出来るかもしれません。

赤いのが一般的なルイボスティーは、発酵させないと緑色になり、緑茶のような見た目になります。タンニンが殆ど無いので、口当たりが良く、ゴクゴク飲むことも出来るでしょう。

サプリメントでも知られるモリンガは、お茶にすると緑茶のような香りがします。味にくせはありますが、出がらしの茶葉まで無駄なく使えるのが魅力的です。

尚、ハーブティーであれば全てノンカフェインであるというのは大きな間違いです。また、ここまで綴ってきた味や香りは個人の感想です。試す場合は少量から始め、合わない場合は摂るのを中止するのが良いでしょう。

【参考ウェブサイト(ページ)】

Wikipedia 「八十八夜」
同 「ルイボス」
同 「ワサビノキ」
特定非営利活動法人 日本メディカルハーブ協会 「検定・資格について」
池田書店 『メディカルハーブ検定テキスト』 商品紹介ページ
日本コカコーラ 製品情報「太陽のマテ茶」
生活の木オンラインストア 「世界のおいしい健康茶 有機ルイボス グリーン
同 「世界のおいしい健康茶 有機モリンガ」

★公開日: 2017年4月15日 最終更新: 2017年4月21日★

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