ドキドキの宴会をワクワクにしよう 〜カフェインで怯え過ぎないために出来ること〜
いよいよ年の瀬。クリスマスパーティーやディナー、忘年会などで「外で大勢で食事をする」というシーンも増えてくるかと思います。年が明ければ新年会、年度の変わり目では歓送迎会などが待ち受けています。
大勢で賑やかに過ごすのが好きな方や、食べたり飲んだりすることに目がない方にとっては、楽しいひと時になるでしょう。これらの会をひとつの節目にされる方も多いかも知れませんね。
私自身ですが、気の合う仲間と食事をするのは楽しいと思います。ただ、カフェインを受け付けないために、提供される食事や空間に不安を覚えることが多く、会が進行していく間ずっと緊張感が抜けないケースも珍しくありません。
受け付けない食事があると、会そのものを楽しめない場合もあるかも知れませんね。そこで今回は、カフェインと外食(宴会)について考えてみることにしましょう。
事前のメニュー表で参加を断念したことも
ある夏のこと。私の家族が参加している団体がバーベキュー大会を開きました。私自身はその団体とのつながりは無いのですが、ご一緒に如何でしょうか?とお誘いを受けました。
案内状には日時や場所だけでなく、食事の内容も細かく綴られていました。バーベキューや焼きそばなどの定番メニューが並ぶ中に「団体代表の奥様特製の小豆を使った宇治金時(かき氷)」とありました。
これを見た私は一瞬で凍りついてしまいました。
宇治金時のベースは抹茶です。今回は単なる宇治金時ではなく「奥様特製の小豆を使った」とあります。会に出て宇治金時を断った瞬間に、奥様の顔に泥を塗り、場を凍りつかせるだろうということは容易に想像出来たのです。
結局、その会への参加はお断りしました。ただ、事前にメニュー表をいただけたことには感謝しています。もし、メニューが分からない状態で参加を決めていたらと考えると、かなり恐ろしい事態になったでしょう。
この会に限らず、事前にメニュー表を提示された食事会は何度か経験しています。また、何かのきっかけでメニューが分かることもありました。今回のように落胆するケースもありますが、そこで安心感を得ることも多いのです。
そんな中、メニューは当日発表となるものの、事前にアレルギーや嫌いな食べ物を聞いてくださる方や店もありました。私も事前に確認するようにしています。食事は生きるための基礎です。そこに大きな壁が無いようにしたいものです。
居酒屋は逃げ道が多い…でも!?
ここ数年は少ないのですが、私も忘年会や新年会、歓送迎会などの宴会に参加することがあります。私個人としては「居酒屋」が会場となっている宴会が最も気楽に参加出来るように思います。
居酒屋での食事では、コースよりもアラカルト(単品)で注文する方が良いように思います。ただ、コースでも全部が全部カフェインを含むというケースは稀ではないでしょうか。
居酒屋はメニューの数が多く、和食や洋食など特定のジャンルにとらわれないケースが多いです。メニューが写真で分かることも多く、カフェインを含まないメニューを選ぶのには適していると思います。
ただ、選んだものが全てカフェインを含まなかったか?と言いますと、僅かではありますが、そうはならなかったケースもありました。
例えば、ある宴会で天ぷらの盛り合わせが出た際に、天つゆと同時に抹茶塩が出たことがありました。抹茶にはカフェインが含まれているため食べられません。その時は、吸い込んだり肌についたりを防ぐために、抹茶塩だけ下げていただきました。
別の宴会では、デザートプレートが出たのですが、その中に飾りとして薄いチョコレートが使われたデザートがありました。この時はたまたま隣席が甘いものに目が無い方だったので、その方に該当のデザートを取って貰いました。
居酒屋のメニューはカフェインを受け付けない方にとって選択肢が多いとは言え、安心しきるのは難しいかも知れません。メニュー選びは慎重に。また、普段からカフェインを含まないものを意識付けることも大事ではないでしょうか。
ドリンクだって油断は禁物
宴会となれば、食べ物よりも飲み物を重視される方もあるでしょう。その宴会が飲み放題となれば、ここぞとばかりに飲む方もあるかも知れませんね。
私は乾杯の1杯程度しか飲めません。そこへ持ってきてカフェインを受け付けません。そうなると、やたらにアルコールを勧められるのも困りますし、ソフトドリンク選びにも慎重を期す必要が出るのです。
宴会でよく出されるソフトドリンクに、烏龍茶(ウーロン茶)やコーラがあります。どちらもカフェインを含みます。これら2つにおいて「カフェインを含まない」または「カフェインが少ない」ものを提供している店にはまだ当たったことがありません。
運良くジンジャーエールやスパークリングウォーターがあれば、それとなくやり過ごすことも出来ますが、オレンジジュース位しか無いとなれば、ちょっときついような気がします。その糖分などで食事が余り入らないケースもありました。
今のはソフトドリンクだけでやり過ごすケースですが、カフェインを受け付けないけどアルコールには強いと仰る方も注意が必要です。ウーロンハイや緑茶ハイなど、カフェインを含む飲み物をベースにしたアルコールがあるためです。
あれこれ気にしていたら食事も楽しめないし、気持ち良く酔うことが出来ないと思われる方もあるでしょう。しかし、うっかりな注文から体調を崩すことを思えば、それらは小さなリスクであるかもしれません。
宴会で気持ちが大きくなりすぎないことも大事でしょう。
思い切って幹事を引き受けるのもアリ?
宴会が好きで是非とも参加したいけど、食事や飲み物で不安がいっぱいだ…と仰る方もあるかも知れません。そんな時は、敢えて自らが幹事になってしまうというのも一手でしょう。
幹事となれば、スケジュール調整や当日の会の進行などが大変かも知れませんが、食事や飲み物の面では自らの意見を取り入れやすい立場になれます。勿論、他の参加者を尊重しながらではありますが、不安を少しでも取り除くことが出来るでしょう。
実は私も敢えて幹事を引き受けることがあります。その時は、私自身の「逃げ道のメニュー」があること、他の参加者の意向もしっかり組んだメニューや雰囲気であること、そして他の参加者に迷惑をかけない構成にすることなどを頭に置きます。
「宴会」というものは会の最中もですが、終わってからも「ああ良かった」と言えるようなものであって欲しいと考えています。そのための準備や向き合い方も大切にしたいものです。
今月のまとめ
年末年始は宴会や外食が多くなる傾向にあります。カフェインを受け付けない方が、その際のメニューでヒヤッとしないためには、普段からカフェインを意識する必要があります。
もし、事前にメニューが知らされる場合には、そこから出欠の判断をすることも出来るでしょう。また、事前に問い合わせることも悪いことではありません。
メニューが豊富な居酒屋は、カフェインを受け付けない方にとって「逃げ道」となるメニューが多いのですが、思わぬところでカフェインを含むメニューがあるため、多少なりとも注意しておきましょう。
食事や飲み物でヒヤッとしないために、敢えて幹事を買って出るという方法もあります。但し、他の参加者の意向も尊重しながら会の構成を進めるべきでしょう。会が終わった後に「ああ良かった」と声が聞こえたら大成功です。