頭痛大国ニッポン 〜子どもの頭痛にどう立ち向かうか?〜

一般社団法人 日本頭痛協会によると、日本における頭痛の患者数は4千万人と言われ、実に4人に1人が頭痛持ちであると考えられています。私もその1人で、年間を通じて頭痛薬(鎮痛剤)を服用しない日が少ない状況が続いています。

頭痛の原因は様々ですが、薬局やドラッグストアなどに並ぶ市販の頭痛薬も種類が多くなっています。ここ最近気になって見ているのが「小中学生でも服用できる」と謳ったもので、頭痛の低年齢化を考えさせられる次第です。

そこで今回は「子どもと頭痛」をテーマに、子ども用頭痛薬との向き合い方について一緒に考えてまいります。尚、こちらは「カフェイン」に特化したホームページであるため、他の配合成分についての言及は控えさせていただきます。

そもそも子どもに頭痛薬を渡しますか?

2017年2月6日から同8日にかけて、Twitter上で2件のアンケートを行いました。子どもに頭痛薬を渡しますか?と言う内容で選択肢は同じですが、それぞれ対象となる年齢を変えました。皆様も保護者と仮定して一緒にお考えください。

まずは子どもが「中学生」の場合です。

全体の回答数はそれほど多くありませんが、ご回答いただいた8割強の方が「様子を見て判断する」と回答されました。他の項目を回答された方もそれぞれありました。

今回の選択肢で「これが正解/不正解」というのは簡単に言えないと思います。薬で早く元気にさせたいと思う気持ちも分かりますし、それより病院に連れて行くべきだと考える方があっても不思議ではありません。

ただ、今回の結果から、9割近くの方が「直感的ではなく冷静な判断をしたい」と考えていると見ることが出来そうです。そして、妥当と判断した時には頭痛薬を渡すこともあるという見方も出来ます。

次のアンケートでは、子どもの年齢を「7歳」にして質問しました。

ここでも「様子を見て判断する」が上回りましたが、「絶対に渡さない」と回答した方が全体の2割近くに及んでいます。回答数が前回とほぼ同じであることを考えても興味深い結果と言えます。

「渡す」という言葉を使っていますので、誤飲や乱用を恐れて「絶対に渡さない」を選ばれた方もあるかもしれません。また、頭痛薬が子どもに与えるには強すぎるとお考えの方もあるでしょう。

年齢が下がることによって、より慎重かつ厳格になる状況も浮かび上がりそうです。子ども用頭痛薬に対して良い印象があるかどうかも考えさせられる結果となりました。

「7歳」と「15歳」はターニングポイント

さて、2回目のアンケートで、年齢を「7歳」としましたが、これには大きな理由がございます。それは、市販されている子ども用頭痛薬で服用可能となっている下限の年齢が「7歳」のケースが多いためです。

言い方は悪いですが、状況や条件が合えば、7歳からは市販の頭痛薬を頭痛対策の選択肢に入れることが出来るようになるのです。中には、3歳から服用可能のものもあります。いずれにせよ、頭痛の低年齢化を考えさせられる数字です。

そんな子ども用頭痛薬ですが、15歳を過ぎても服用可能のものもある一方、上限を14歳にしているものもありました。市販の頭痛薬を見ると、多くの場合、15歳からは「成人」の扱いとなっているようです。

15歳で成人と考えるのは少々違和感もありますが、そのような状況であるからこそ、保護者の方には慎重な判断が求められると言えそうです。勿論、年齢が下がれば下がるほど、厳しさも加わっていくでしょう。

子ども用頭痛薬にカフェインの文字…本当に大丈夫?

子ども用頭痛薬は、子どもの体格や体力、成長などを考慮した処方になっていだろうと誰もが考えると思います。しかし「カフェイン」に注目して見ると、本当に大丈夫だろうか?と思えるものも出回っています。

一例を挙げると、アラクスから販売されている「小中学生用ノーシンピュア」には、2錠あたり40mgの無水カフェインを含むとあります。1錠あたりは20mgとなりますね。

7歳から10歳までは1回1錠、11歳から14歳までは1回2錠服用し、1日最大で3回服用可能とあります。つまり、7歳から10歳までは1日で20〜60mg、11歳から14歳までは40〜120mgの無水カフェインを服用することになるのです。

カフェインは体外に排出されるものの、一度に口にする量も多いように感じますし、場合によってはカフェインが完全に排出される前に新たなカフェインを継ぎ足すような状態も考えられます。

この数字ですぐさま中毒を起こし生命の危険に至るものとは考えにくいですが、落ち着きがなくなったり、だるさを訴えたりといった、カフェインによる影響が出ることはあってもおかしくないように思います。

カフェインを気にして、子どもにコーヒーやコーラなどを控えさせる方もあるでしょう。今一度、薬に含まれるカフェインもご確認いただければと思います。15歳から飲める成人用ともなると無水カフェインやカフェイン水和物の文字は多く見られます。

成人用にもノンカフェインの頭痛薬はある

私は本来、褒めたいと思う商品は名前を出し、そうでないものは伏せるように務めていますが、今回は敢えて「小中学生用ノーシンピュア」の名前を出しました。

実はアラクスには成人用の頭痛薬にノンカフェインのものがございます。そのノウハウを活かしてノンカフェインの子ども用頭痛薬を製造・販売してほしいと要望したいのです。そのため、商品名を出しました。

「ノーシンアイ頭痛薬」は、パッケージには明記されていないものの、カフェインを含まないことを前面に出した商品です。また「ノーシンエフ200」というカプセル薬も同様にカフェインを含んでおりません。

それらに使用された成分が14歳以下の子どもには使えないケースもあるかも知れませんが、本当に子ども用頭痛薬にカフェインを入れる必要があるのかどうかにも疑問が残ります。

現に、ライオンでは「小児用バファリンCⅡ」や「小児用バファリンチュアブル」といった、ノンカフェインの子ども用頭痛薬を販売しています。これらは3歳から服用可能となっています。また「バファリンルナJ」は7歳から服用出来るノンカフェイン頭痛薬です。

手厳しいことを申しましたが、商品開発力に期待を込めて綴らせていただきました。

※ たとえノンカフェインであっても、成人用の頭痛薬を半分に分けて子どもに渡すなどといったことは厳禁です。使用上の注意をしっかり守り、正しい薬を使うことが求められます。

今回のまとめ

近年では頭痛を訴える方が多く、薬局やドラッグストアで購入出来る頭痛薬の種類も増えました。中には3歳や7歳といった年齢から服用出来る市販の子ども用頭痛薬も増え、頭痛の低年齢化を痛感する次第です。

子どもが頭痛を訴えた際に、頭痛薬を渡すかどうか冷静な対応を取りたいと考える方が多い一方、絶対に薬を渡さないと考える方もあり、子どもの年齢が下がると顕著となりました。慎重さの中にも厳しさが伺えます。

子ども用頭痛薬の成分に着目すると、一部の商品でカフェイン入りのものがありました。子どもの体格や体力、成長などを考えると、不安に感じる方もあるかも知れません。薬の成分をしっかり見ておくことも大事と言えます。

子どもに頭痛薬を渡す際には、必ず正しい量や用法を守りましょう。頭痛薬を使わないと判断した場合でも、病院に連れて行ったり、安静にさせたりなどの対応を正しく行いたいものです。

【参考ウェブサイト(ページ)】

一般社団法人 日本頭痛協会
株式会社アラクス 製品情報
(小中学生用ノーシンピュア、ノーシンアイ頭痛薬、ノーシンエフ200ともに記載有)
ライオン 子ども用バファリン ブランドサイト 「小児用バファリンCⅡ」
ライオン 子ども用バファリン ブランドサイト 「小児用バファリン チュアブル」
ライオン バファリンルナJ ブランドサイト 「バファリンルナJの特徴」

★公開日: 2017年2月15日 最終更新: 2017年4月21日★

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