「国民食」カレーに御用心 〜そのカレーで力はみなぎるの?〜

いよいよ夏本番を迎え、暑さを元気に乗り切るために、食事で力を付けようとお考えの方もあると思います。ここ数年でその代表格の食べ物に名乗りを上げたのが「カレー」ではないでしょうか。

カレーには肉や野菜が多く入っており、スパイスの力も利用して身体が元気になるのではないかとお考えの方も多いでしょう。しかし、あれこれと材料を使っているが故に、思わぬものが含まれているケースも少なくないのです。

本Webサイトでも軸となっている「カフェイン」も例外ではありません。そこで今回は、カレーにカフェインが含まれた場合に起こりうることや、カレーを食べる際に気をつけたいことなどを綴ってまいります。

カレーにカフェインはこうして混入される

ごく基本的なカレーにおいて、スパイスや具材にカフェインが含まれるケースというのは余り考えられません。そのため、本来であればカレーを食べる際にカフェインを気にする必要は無いと思いたいのですが、現実にはそうも行きません。

皆様の中で「味にコクが出るから」「隠し味として」などと言って、カレールーにインスタントコーヒーやチョコレートなどを入れてしまう方はいらっしゃいませんか? インスタントコーヒーやチョコレートにはカフェインが含まれます。

そのため、本来であればカフェインを気にする必要が無い筈のカレーで、カフェインの危険性を考えなければならないのです。

「いえいえ、わざわざそのようなものを入れませんよ」と仰る方もあると思いますが、カレールーのパッケージを見ると「ココア」「カカオマス」などと書かれているケースも実際にあります。

気づかないうちにカフェインを摂っている可能性もあるのです。

中には、ルーを買った時点でカフェインを含むものが入っているのに、その上からインスタントコーヒーやチョコレートを足してしまっている方もあるかも知れません。

カフェインを気にされる方は、材料が明確に分かって納得できる状態でカレーを口にするのが賢明と言えるでしょう。出先でカレーを食べるのは、かなりリスクが高いように思います。

メーカーがカフェインを加える基準は分からない

カレールーを販売するメーカーは数多くあり、カフェインを含むルーと、そうでないルーが出回っています。しかし、対象となるものを使うかどうかを決める明確なルールは存在しないように思われます。

それでは、実際の商品を例にとって見ていきましょう。

① 同じメーカーでもカフェインの有無は変わる
例えば、ハウス食品の「バーモントカレー」にはココアが使われていますが、「ジャワカレー」ではココアが使われていません。

また、グリコの「プレミアム熟カレー」ではカカオマスが使われていますが、「ZEPPIN」にはカカオマスが使われていません(Webサイト上に原材料表記はありませんが、現物にて確認済みです)。

② 同じ銘柄でも辛さの違いでカフェインの有無は変わる
例えば、ハチ食品のレトルトカレー「カレー専門店のビーフカレー」では、中辛と辛口にはココアが使われていますが、甘口ではココアが使われていません(Webサイト上に原材料表記はありませんが、現物にて確認済みです)。

③ 同じ銘柄でも製法の違いでカフェインの有無は変わる
再び、ハウス食品で例を出しますが、①で登場した「バーモントカレー」も、一般的な箱売りのものや特定原材料不使用の商品ではココア(ココアパウダー)を使っていますが、カロリー50%オフの「プライム」シリーズではココアを使っていません。

このように、カフェインが想起されるものが使われている商品と、そうでない商品の基準は全くもって分からず、消費者側が実際にチェックをして見抜くことが大事であると分かりますね。

カフェイン入りのカレー、夏は特に怖い

私もカフェインを含むカレーを食べて体調不良を起こした1人です。それは2010年の夏の出来事で、食べて1時間もしない内に、激しい焦燥感と脱水症状に見舞われました。

カレーは元々、熱い状態で食べるもの。それだけでも汗が出ますよね。夏となれば暑さで汗も出やすくなります。そこにスパイス(香辛料)が加わることで、更に発汗作用が増します。

更にカフェインが加わってしまうと、利尿作用により、一層、体内から水分が抜けやすくなってしまいます。そのような状況が重なってしまったために、脱水症状を起こしてしまったのです。

喉が急激に乾いたり、思うように動けなくなったりすることで、焦りや不安が増していき、心拍数が上がるのも感じました。暫くの間、手元にある作業よりも水分補給を優先し、何とか持ち直しました。

元々持っていた500mlほどの水筒のお茶では足りず、スポーツドリンクも買って300mlほど飲みました。普段なら水筒のお茶を飲みきることが無いだけに、相当な水分摂取量であり、脱水症状の恐ろしさを実感する出来事となりました。

これはあくまでも私個人の体験談ですが、素人なりの考察とは言え、全く不思議な話ではないと感じています。もし、カレーを食べて何か異変を感じた際には「カフェイン」を気にしてみても悪く無いのかも知れませんね。

カレーって「ライス」だけでは無いですよね?

さて、ここまで「カレー」と綴ってきましたが、私が脱水症状を起こした「カレー」とはどのようなものだったと思いますか? 「カレー」とある位だから「カレーライス」だろうと思われた方もあるかも知れません。

実は、この時食べたのは「カレーパスタ」で、ご飯の代わりにスパゲッティが使われたものでした。どうか「カレーライスに気をつければ良い」という発想は捨てていただきたいのです。

多くのパン屋さんには「カレーパン」があります。多くのうどん屋さんには「カレーうどん」があります。ピザ屋さんで「カレーピザ」を取り扱っているケースもありますよね。この他にもカレーは様々な食品に進出しています。

それだけ「カレー」という食べ物は日本で親しまれ、人気の高い食べ物なのでしょう。だからこそ、カレーが使われる食べ物に十分に注意が必要であると言えます。形は変われど、チェックの目は厳しくいきたいものです。

カレーに似たハヤシやシチューはどうなの?

「ハヤシライス」などに使われるハヤシルーは、カレールーと見た目がよく似ています。カレーが厳しいのであれば、カレーの代わりにハヤシを食べれば大丈夫なのでは?と思われた方もあるかも知れません。

しかし、ハヤシルーでもカフェインの混入事例はあるのです。

ハウス食品の「こくまろ」シリーズでは、辛さを問わず、カレーにはカフェインを含むものが使われていないのですが、ハヤシだけはココアパウダーを使っているのです。ハヤシルーとココアパウダーの色は近いので、不安になるところも多いでしょう。

ハヤシルーと聞いて「ドミグラスソース(デミグラスソース)」を思い浮かべる方もあると思います。そうなると、ハッシュドビーフやビーフシチューなどにも警戒が必要になりますね。油断と過信は禁物だと思います。

今月のまとめ

本来ならカフェインを気にする必要は無いであろう「カレー」にもカフェインが混入するケースがあります。隠し味として、インスタントコーヒーやチョコレートを加える方もあれば、メーカー側でココアやカカオマスなどを加えた事例もあります。

カレーにカフェインが含まれることによって、元々「発汗作用」が高いところに「利尿作用」が加わってしまい、脱水症状や焦燥感などが起きたこともあります。夏場の暑さが加わると、かなり危険な状態になると言えるでしょう。

カフェインを受け付けない方がカレーを食べる際には、材料が明確に分かった上で納得してから口にすることが求められます。カレーライスに限らず、カレーパンやカレーうどんなどでも同様です。

カレーによく似たハヤシでも、市販の製品でココアが含まれるものもあり、製作段階での投入も含めて注意が必要になってきます。どんな場合でも、油断と過信が無いように気をつけたいものですね。

【参考ウェブサイト(ページ)】

◉ ハウス食品 商品カタログ「バーモントカレー」
◉ 同「ジャワカレー」
◉ 同「特定原材料不使用バーモントカレー」
◉ 同「プライムバーモントカレー」
◉ 同「こくまろカレー」
◉ 同「こくまろハヤシ」

◉ グリコ 商品「プレミアム熟カレー」
◉ 同「ZEPPIN」
◉ ハチ食品 商品情報「カレー専門店シリーズ」

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