「まぜるな危険」のダイエット 〜何故かよく潜んでいるカフェイン〜

「食欲の秋」が過ぎると、いよいよ冬。忘年会やクリスマスパーティーなど、何かと食べたり飲んだり…というのが続く時期となります。

寒さで身体を動かすのが億劫になる一方、ついつい食べ過ぎてしまい、気が付けば体重や体型が…と、慌ててしまうことを多くの方が経験しているかと思います。私も何度となく経験しています。

体重や体型を何とかしようと「ダイエット」に励む方は多いです。しかし、ダイエットのためにどんな手段や方法を選ぶのか…その見極めを誤ってしまうと、健康を損ねてしまうケースも出てきます。

そこで今回は「カフェインとダイエット」という視点から、カフェインを気にする方にとって注意すべきダイエット方法を一緒に見ていくことにしましょう。「カフェインとダイエット」…どうしたことか、かなり結びつきが強いように思います。

「昆布茶」ではない「コンブチャ」はカフェインの宝庫?

近年「コンブチャ」と呼ばれる健康飲料がブームとなっています。雑誌やインターネット上などでは、これを使った置き換えダイエットが多数紹介され、著名人の写真やコメントなども掲載されるケースがあります。

日本で「コンブチャ」と聞くと「昆布茶」を思い浮かべる方もあると思いますが、ここでの「コンブチャ」は「紅茶キノコ」を指しています。「紅茶キノコ」は1970年代にブームとなっており、その当時を思い出す方もあるかも知れませんね。

では「紅茶キノコ」とはどういったものでしょうか。Wikipedia「紅茶キノコ」の項によると、東モンゴル原産で、ロシアのシベリアでよく飲まれるようになった発酵飲料とあります。そのベースは紅茶だけでなく、緑茶となるケースもあるようです。

ここまでで既にご推察いただけたかと思いますが、紅茶や緑茶はカフェインを含む飲み物です。発酵というもの自体がカフェインを消滅させるとは考えにくいため、コンブチャにも相応のカフェインが含まれると考えるべきでしょう。

紅茶キノコは、紅茶にキノコやクラゲにも見えるゲル状の塊を2週間程度漬け込むというのが一般的な作り方のようです。1970年代に流行した際には家庭で作っていたケースが多かったそうですが、安全面の問題や作る手間などから下火になったようです。

現在「コンブチャ」として販売されている商品については、かつてのブームを下火にさせた要素は無いそうで、味の改良が進んだことで飲みやすくもなっているそうです。コンブチャブームはいつまで続くのでしょうか。

あれこれ入れすぎて全てを網羅できない「酵素」の罠

「コンブチャ」を使ったダイエットが広まる以前から見聞きする機会が多かったもののひとつに「酵素」が挙げられます。多くの場合、複数の野菜や果物などを発酵させ、カプセルや錠剤、飲料などとして販売されています。

発酵に使った材料が丁寧に記載された複数の商品で確認したところ、「抹茶」や「ココア」といった記載がある商品もございます。これらはいずれも「カフェイン」を含む食品として認識されています。

「複数の食品を発酵させているのだから、たとえ抹茶やココアなどが入っていたとしても微々たるものではないか?」という意見もあるでしょう。しかし、カフェインに注意するということは「そういった材料を見抜く力をつけること」でもあります。

また、カフェインへの耐性は個人差があると考えられます。ある方にとって問題ない量だったとしても、それが万人にも当てはまるとは限りません。カフェインを含む材料や実際のカフェイン量が微々たるものであっても、やはり注意が必要です。

さて「酵素」の商品にもよりますが、発酵させる材料の数が100を軽く超えるケースも珍しくないようです。それだけの数を使うとなると、発酵に使った全ての材料を原材料欄に記載できていないケースもあります。

その代わりでしょうか「●●発酵エキス」や「その他」でまとめてしまっているケースも実際に目にしています。メーカーもこれでは使った材料の全てを消費者に伝えられません。カフェインを含む材料があってもおかしくないとも言えます。

カフェインを気にされる方にとって、カフェイン自体またはカフェインを含む材料の記載は「正しい買い控え」をする指標となります。材料をぼかされてしまうと迷いも生じます。「モヤモヤとした買い控え」というケースも往々にして出るでしょう。

酵素とカフェインの合わせ技ブームと思ってしまう現状

ここまで「コンブチャ」と「酵素」について綴ってきましたが、最近ではこれらを足した商品も出回っているという話も見聞きします。どちらも発酵食品(飲料)であるため、酵素の力に期待している方にとっては願ったり叶ったりなのかも知れません。

一般的な「コンブチャ」は紅茶や緑茶をベースとしているため、カフェインが含まれることは明確です。しかし本来であればカフェインを心配する必要が無かった品が、カフェインを含む「酵素」と合わさってしまうケースも出てきています。

野菜不足対策としても人気がある「青汁」は、近年ではダイエット食品として扱われることがあるようです。その場合は青汁100%というよりも、食物繊維や乳酸菌などを合わせるケースが多いです。そして酵素も合わさってしまうこともあるのです。

通常、ケールや大麦若葉、明日葉など、青汁に使われる主な材料はカフェインを心配する必要がありません。しかし、私も実際に店頭で確認したのですが、ある青汁には酵素の材料として「ココア」が含まれていました。

この商品の酵素としての材料は数十種類に及び、他にも食物繊維や乳酸菌を配合していたのですが、微々たる量でもココアが入ってしまったことで「カフェインを含む品」になってしまったのです。

一方で、本来であればカフェインが含まれていない(含んでいたとしてもそれが明確には見えない)酵素に、酵素とは別のカフェイン要素を加えられたケースも見つかりました。

あるサプリメントは元々「雑穀や麹(こうじ)を使った生酵素」と謳っており、「野草発酵エキス」とある材料にカフェインを含むものがあるのかどうかは見えませんでした。

しかし、ダイエットをサポートする成分として「茶カテキン」を配合しており、そのことでカフェインを気にする方を完全に遠ざける商品になっていたのです。

野草発酵エキスの中にカフェインを含む材料があると明示されていれば、その時点で判断がつくのですが、今回の判断の決め手は酵素とは別に含まれていた茶カテキンでした。こうした材料との合わせ技も実際にあるのです。

ダイエット用に限らず、あれこれと配合された食品には慎重さを見せる必要がありますね。

「●●ありき」にしないのが最善

ここまで綴ってきた内容を見て「私に合うダイエット方法は無い」と落胆した方もあるかも知れません。しかし、ここで諦める必要はありません。何故なら、これらだけがダイエットの方法では無いからです。

今回紹介したダイエット方法は、執筆時(2018年11月)の時点から見ても比較的新しいものと言えますが、過去にも様々なダイエット方法がありましたし、これからも新たなものも登場するでしょう。カフェインと無縁の方法も当然ながらございます。

その中でご自身に合う方法を選んでいくことが大事です。1つの方法で難しいと思えば、複数の方法を使うことも有効です。心身ともに健康を損ねないよう、無理のない計画を立てて、気負わず進めたいものです。

普段の生活リズム(食習慣や睡眠など)を整えることで、自然にダイエットができたという話も珍しくありません。ダイエットのための活動(ヤセ活)も結局のところ「生活」が基盤にあると言えそうです。

今月のまとめ

近年流行しているダイエット方法の中には、カフェインと結びつきの強いものが複数見られます。カフェインを気にされる方は、そのカフェイン含有量が微々たるものであっても注意しなければなりません。

今回紹介した「コンブチャ」と「酵素」は「発酵食品」という共通点があります。カフェインを含む食品を発酵させてもカフェインは消失しないと考えられるため、カフェインを含む材料が明記されていれば、明確な判断材料となるでしょう。

しかし、「酵素」の中には100種類以上の材料と共に発酵しているケースも多く、原材料欄が「●●発酵エキス」や「その他」でまとめられることも珍しくありません。このような表記はカフェインを気にされる方にとってモヤモヤとする要素となります。

本来であればカフェインとは無縁のものに酵素を加えた事例や、酵素自体にカフェインが含まれない(含まれていることが明確でない)にも関わらず他の目的としてカフェインを含む材料を含めた事例もございます。

カフェインを気にされる方はカフェインを含む食品に十分に気をつけなければなりませんが、カフェインを含む食品でしかダイエットができないと思うのは間違いです。過去や現在を見ても様々なダイエット方法が紹介されています。

心身の健康を損ねないダイエット方法を選んでいきながら、無理なく進めることが大切でしょう。また、普段の生活も整えることも近道になるかも知れません。

【参考ウェブサイト(ホームページ)】

Wikipedia『紅茶キノコ』

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