ノンカフェインあります 〜外食で広がるノンカフェインの波〜


時代が進むにつれ、多くの商品が店頭に並び、試す機会も増えています。それは飲み物においてもそうで、自宅だけでなく、訪問先や外食の場などでも口にする機会があるでしょう。

ただ「新しいものをいきなり試したり出したりするのには抵抗がある」「定番というものもあるだろう」などと考える方も当然ながらあると思います。それ故に、選択肢が無い中で困惑するケースも出てきます。

そこで今回は、カフェインを受け付けない方にとってはありがたい存在である「ノンカフェインの飲み物」を提供している飲食店の事例を紹介しながら、カフェインとどのように向き合うべきかを考えていきたいと思います。

天丼てんやのお約束「お茶は必ず●●茶です」

私がよく足を運ぶ飲食店のひとつに「天丼てんや」があります。サクサクと美味しい天ぷら・天丼を手頃な価格で楽しめるお店で、出先で何を食べようかと迷った時に行くことも多いです。


写真は過去にいただいた「エビとイカのかき揚げ天丼」で、2019年5月現在は無いメニューですが、店内で天丼を注文すると必ず味噌汁とお茶が付きます。実はこのお茶も、私が天丼てんやに足を運ぶ理由となっています。


天丼てんやでは、どの店舗でも「麦茶」を提供しています。卓上のポットにも明確に「麦茶です」と記されています。冷たいものと温かいものの両方が用意されており、季節や気分に合わせて選ぶことが出来ます。

飲食店で茶色いお茶が提供される際、色を見ただけで何のお茶であるかを当てることは非常に難しいと思います。ほうじ茶かも知れませんし、烏龍茶かも知れません。カフェインを受け付けないとなれば、一か八かの賭けになることもあるのです。

それが明確に「麦茶」と分かるだけで、私にとって一気に安心感につながります。また、おかわりをしても大丈夫だという気持ちにもなります。麦茶が苦手な方にとっては辛いかと思いますが、それでも明確に分かることで得られる安心感はあるでしょう。

ドリンクバーにどれだけノンカフェインの選択肢があるの?

ファミリーレストランやインターネットカフェなど、ドリンクバーを設置している箇所は多くあります。ひと昔前であれば、コーヒー、紅茶、オレンジジュース、コーラ…といったところが置かれていた印象があります。

しかし、現在はソフトドリンクの幅が広がっています。すかいらーくグループに属するファミリーレストラン「ジョナサン」では、ドリンクバーに野菜ジュースや青汁が置かれるようになりました。また、ハーブティーやそば茶も置かれています。

健康志向の高まりからでしょうか、野菜や果物をふんだんに使った飲み物や、健康効果が広く知れ渡った飲み物がドリンクバーに登場するようになった印象です。カロリーゼロのものも増えたのではないでしょうか。

同グループの「ガスト」もやはり、ノンカフェインの飲み物を多めに取り扱っていました。子どもも多く利用することを考えると、保護者にとっても安心要素につながるかも知れませんね。


さて、こちらは焼き肉レストラン「安楽亭」の写真です。一部店舗でドリンバーを設けており、私も利用させていただきました。ローズヒップとハイビスカスのブレンドハーブティーを選びました。安楽亭もソフトドリンクが充実していました。


しかし驚いたのは、ドリンクバーの中にコーンスープが入っていたことでした。焼肉レストランですので、メニューに「スープ」も複数掲載されていたのですが、ドリンクバーで手に入るスープがあるのも面白いものです。

ドリンクバーを注文したものの飲めるものが無い…というのは考えものです。選択肢が広まることで、こうした不安が解消されるように感じています。

社員食堂でもノンカフェインの選択肢

さて先日、東京都文京区にある「印刷博物館」を訪れました。印刷大手の凸版印刷(とっぱんいんさつ)株式会社が開設した博物館で、印刷技術の紹介や作品の展示などが見られます。


同じビルの中に入っているレストラン「小石川テラス」で、このようなランチをいただきました。細長いグラスにご注目いただきたいのですが、実はこの飲み物、レモングラスとミントのアイスティーです。

こちらのランチメニューには必ずドリンクが付いており、注文後に各自がドリンクコーナーで選びます。ドリンク飲み放題という訳ではないようで、どれにしようかと慎重に選んでいる方もありました。

見てみると、コーヒーや紅茶、ほうじ茶などもありましたが、ハーブティーがホットとアイス共に置いてあったのには驚きました。この日は日差しが強かったので、アイスティーが本当にありがたく感じられました。

ハーブティーにはノンカフェインであることも明記され、カフェインを含まないことのメリットが幾つか綴られていました。

小石川テラスは、一般の方だけでなく、凸版印刷の社員の方も利用されており、社員証を提示することでお得に楽しめるようです。「社員食堂としての機能も持つレストラン」とも言えるでしょう。

食事中は社内の方同士の会話、また、社外の方との商談といった雰囲気も見られました。落ち着いた雰囲気と飲み物で食事の時間を過ごすというのは、大変有益ではないでしょうか。

カフェインが当たり前のように提供される…これって「カフェハラ」?

2019年3月のこと、訪問先でコーヒーを提供された方が「コーヒーを軽々しく勧めないで」といった内容のブログを綴ったことで、インターネット上では「カフェハラ」という言葉が話題となりました。

この方は、体質や健康面などからカフェインを控えている方が居るにも関わらず、問答無用でコーヒーを勧められると指摘。「アルハラ(アルコールハラスメント)」同様に「カフェハラ(カフェインハラスメント)」を問題視すべきといったことも綴っています。

私自身もカフェインを受け付けない身ですので、カフェインを含むものを提供されると「ウッ」ときてしまいます。しかし、それが「ハラスメント」に当たるとは考えません。何故なら、提供した方の殆どが「良かれ」と思って行なったと考えるからです。

「カフェインを受け付けません」と何度も指摘しても直らないとなれば、強く出ることもあるでしょう。しかし、何も知らない状況でいきなり「ハラスメントだ」とは言えないものです。折角の労をバッサリ切り捨てるのも考えものです。

上手く断ることも今後の「良いお付き合い」において大事ではないでしょうか。

今回紹介した事例は選択肢に幅を持たせてあるものが多く、大変ありがたいものです。しかしそれが「当たり前」という時代にはなっていないと思います。個人的には、こうした動きは急速にというよりも、地道にじっくりと進むような感じがします。

今月のまとめ

外食の場において、カフェインを含まない飲み物が広がりを見せつつあります。席に着いた段階で出されるのが明確に麦茶と分かる店、野菜ジュースや青汁、コーンスープなどを取り揃えたドリンクバーなども出てきています。

こうした場で提供されるノンカフェインの飲み物の多くが、健康志向にそっているようにも感じられます。一般的な飲食店だけでなく、社員食堂としても利用される店でも広がっており、地道ながらも良い傾向にあるといえるでしょう。

しかし、世の中が完全にノンカフェインに傾くとは考えていません。今なお、カフェイン入りの飲み物が提供されるケースの方が多いです。それでも「ハラスメント」と思わないのは、殆どの場合で相手が「良かれ」と思ってそうしていると考えるからです。

ノンカフェインの品の選択肢が増えることで、カフェインを含むものを減らしたり無くしたりすることは不可能だと思います。変に反目するのではなく、双方に理解が進むように対応していくことが大事ではないでしょうか。

参考ウェブサイト(ホームページ)

天丼てんや
ジョナサン
ガスト
安楽亭
印刷博物館
凸版印刷株式会社
小石川テラス
Jキャストニュース 『「来客にコーヒー提供」は「カフェハラ」? マナー講師の見解は…』
Yahoo!ニュース 『カフェハラとは何か? 怒れるカフェインハラスメントへの強い違和感』