曖昧になる判断基準 〜形が変わると意識も変わる?〜


「カフェインを含むもの」は、当サイトをはじめ、多く綴られてきたように思います。「コーヒー」「お茶類(緑茶、紅茶、烏龍茶など)」「チョコレート」などは、カフェインを含む代表的な飲食物と言えます。また「頭痛薬」や「風邪薬」などに気をつけている方もいらっしゃるでしょう。

しかし、通常であれば「カフェイン」を意識できるものの、形が変わると判断が曖昧になるケースもあるように思います。そこで今回は「形の変化」に着目して、カフェインとの向き合い方を考えていきたいと思います。

栄養ドリンクが怖いから「ビタミン剤」にして良いの?

栄養ドリンクにはカフェインが含まれるケースが多く、パッケージに「ノンカフェイン」という文字があると、それが商品の特徴や強みになったりもします。そんなこともあって、栄養ドリンクを手に取る際に気をつけるという方も多いのではないでしょうか。

しかし、これが錠剤や顆粒剤となった「ビタミン剤」となると、状況が変わってしまうかも知れません。中には、生薬などを配合して「医薬品」として販売されているものもあります。これらの商品にカフェインは含まれているのでしょうか。

残念ながら、ビタミン剤でカフェインを含む商品は出回っています。全てのビタミン剤が該当する訳ではありませんが、成分一覧を見ると「無水カフェイン」と書いてある商品に当たることが珍しくないのです。

ある商品(敢えて企業名は出しません)では「中枢神経に働いて、疲れに効きます」と謳い、成人(15歳以上)1回量で50mgもの無水カフェインを含んでいました。栄養ドリンクにも匹敵する量です。

調べた商品では、1日最大で2回服用出来るとあったので、最大で100mgもの無水カフェインを服用することにもなります。栄養ドリンクは1日1本としている傾向であることを考えると、想像以上にカフェインを摂取しかねないということが分かるかと思います。

さて、武田薬品の解説によると、栄養ドリンクは「今、対処したい疲れを感じている方」に、錠剤は「疲れがたまってきたと感じた方」に向いているとしていました。この会社に無水カフェインを含むビタミン剤はありませんが、カフェインを含む栄養ドリンクを販売しています。

カフェインのことも含めて、サプリメントと同じ感覚で安易にビタミン剤を買うのは危険だと感じています。成分チェックを念入りに行うと同時に、どういった状況で利用したいのかをしっかり考える必要があります。

「コーラテイストのアルコール飲料」って飲んで良いの?

「コーラ」もカフェインを含む飲み物のひとつです。コーヒーやお茶類などとは異なり、添加物としてカフェインが含まれています。時折「ノンカフェインコーラ」が登場しては消え…を繰り返しており、定着とまでは行っていないように思います。

そんなこともあって、カフェインを気にしている方の中には、コーラを一切摂らないようにしているという方も多いのではないでしょうか。そう考えると、居酒屋で「コーラサワー」や「コークハイ」などは摂らないという判断になると思います。

では、市販の缶チューハイでも、カフェインは含まれているのでしょうか。あるメーカー(これも企業名は敢えて出しません)で販売されている「コーラサワー」には「カフェイン」という表記が無い代わりに「苦味料(くみりょう)」とあります。

Wikipedia「苦味料」の項を見ると、その代表的なものとして「カフェイン」が含まれていました。調べた商品に「カフェイン」と明確に記されていれば、正しい買い控えにつながるのですが、「苦味料」とされてしまっては曖昧に感じてしまいます。

苦味料は文字通り「苦味を加えるためのもの」ですが、清涼飲料水とは異なるのか、明確にどんなものかが記されないように感じます。「カフェイン」の文字が無いにも関わらず、安易に手を出せないのが実情ではないでしょうか。

以前は市販のノンアルコールカクテルでも「コーラ」をモチーフにした商品がありました。2019年11月現在は販売されておらず、その当時の詳細も分からなくなっていますが、仮に「苦味料」とあれば、その商品も手を出さないのが賢明だったのかも知れません。

尚、未成年者の飲酒は法律で禁じられています。カフェインを受け付けかどうかに関わらず、お酒は20歳を過ぎてからが大原則です。

だったら「コーラ味のグミ」は食べていいの?

コーラ味のお菓子で私が真っ先に思い浮かべるのは「グミキャンディ」です。有名どころで言えば、現在もブルボンから販売されている「フェットチーネグミ」に、コーラ味の品を見ることが出来ます。

「フェットチーネグミ コーラ味」と、厚めの食感で噛みごたえを重視した「フェットチーネグミコーラ味ハードボイルド」の2種類がありますが、どちらもカフェイン不使用であることを確認しました。「苦味料」の表記もありません。

どちらの商品も、シュワッとしたパウダーでコーラの炭酸を表現し、生姜パウダーでピリッとスパイシーな味に仕上げています。レモンやライムの果汁が、コーラでふと感じる酸味を再現しています。

確かに、飲み物としてのコーラに入っているカフェインは添加物であり、ノンカフェインコーラがある以上、今回のようなグミがあっても不思議ではないでしょう。実は、ブルボン以外にも、カフェインを含まないコーラ味のグミを販売しているメーカーがあります。

カバヤの「コーラマニア ハードグミ」は、柑橘類やスパイスを効かせた3種類の味を楽しめる「コーラ好きのためのコーラグミ」を作ったと謳っています。100gと大容量なので、飴(キャンディ)売り場に並んでいることでしょう。

また、現在は販売されていませんが、カンロの「ピュレグミ」でもコーラ味のものがありました。カフェインも苦味料も入っておらず、私も好んで食べていたものです。この品もレモンの風味を生かしていた記憶があります。

ただ、ごく一部の商品ですが、カフェインを含むグミもあり、特に「エナジードリンク味」と謳うものには「カフェイン」や「ガラナ」といった表記を見ることがあります。残念ながら、グミなら全てノンカフェイン…という訳ではないようです。

「緑茶風味の青汁」なら大丈夫かしら?

その昔「あ〜、マズい…もう1杯」というセリフのTVコマーシャルが話題となりました。俳優の八名信夫さんが顔をしかめながらグラス1杯の青汁を飲み干し「マズい」と言い切りながらも、カメラの前にグラスを差し出す姿は、後のロングセラーに大きく貢献したと言えます。

「キューサイの青汁(現: キューサイのケール青汁)」は、農薬や化学肥料を一切使っていないケール100%で、葉を急速冷凍して作られています。ケールには独特の苦味やエグみがあることから、八名さんも試飲時からつい本音が出たという話もあるようです。

そんなこともあってでしょうか「飲みやすい青汁」の開発が進みました。キューサイでも粉末タイプの商品を開発し、現在では蜂蜜や食物繊維、乳酸菌と合わせた商品も揃えています。また、打錠タイプのサプリメントも登場しています。

一方、他のメーカーでは、ケールだけに頼らない青汁も登場し、特に大麦若葉を使った青汁は「緑茶のように飲みやすい」と形容されることもあるほど、人気が高い商品となっています。大麦若葉100%の青汁粉末は、スーパーやドラッグストアでも見かけます。

しかし、これも残念ながら一部の商品で、緑茶や抹茶をブレンドしている大麦若葉ベースの青汁があるのです。それだったら「緑茶のように飲みやすい」となるでしょうよ…と思ってしまいます。「100%」の文字の有無やその言葉が指す内容をしっかり見抜く必要があります。

また、青汁と酵素を合わせた商品の場合、酵素の材料の中に「ココア」や「抹茶」などカフェイン要素が入っているケースが見られます。何十何百もの中のひとつなので微々たる量かも知れませんが、カフェインを受け付けない方にとって看過できるものではありません。

尚「ケール」にしろ「大麦若葉」にしろ、それ100%であれば(つまり、それ以外の材料を一切含まないのであれば)、カフェインを気にすることは無いでしょう。

今月のまとめ

通常であればカフェインを含むと分かるものも、形を変えた瞬間に判断が曖昧になるものがあるように感じられます。錠剤タイプのビタミン剤、コーラ風味のアルコール飲料やグミキャンディ、緑茶風味の青汁などがその一例です。

錠剤タイプのビタミン剤は、一部の商品で無水カフェインを含むものがあります。1日2回服用可能な商品の中には、1日1回を限度とする栄養ドリンクの倍量にあたるカフェインを摂取しかねないものもあります。

コーラ風味のアルコール飲料の中には、カフェインではなく「苦味料」という表記が見られるものがあります。苦味料の中にカフェインが含まれるため、実際にはカフェインで無いとしても、カフェインを受け付けない場合には念のため避けることも大事です。

一方、コーラ味のグミキャンディは比較的、カフェインを含まない商品が多いように思います。スパイスや柑橘類、発泡パウダーなどによって、カフェインに頼らなくてもコーラ風味を再現しています。ただ、グミが全てノンカフェインという訳ではないので注意が必要です。

緑茶風味の青汁は、「苦い」「エグい」「マズい」と言われがちな青汁のイメージを払拭すべく、様々な研究や改良が進んだ結果で登場したと考えられます。しかし、本当に緑茶や抹茶を配合した商品もあり、油断が出来ません。

いずれにせよ、成分や原材料のチェックを欠かさないことが大切です。特にビタミン剤においては、どういった状況で使おうとしているのかを考える必要があります。

参考ウェブサイト(ホームページ)

武田薬品「アリナミン 製品ラインナップ」※ 各錠剤の詳細ページを見ると、Q&Aコーナーに「錠剤とドリンク剤の違い」について説明あり
Wikipedia「苦味料」
ブルボン「商品情報 フェットチーネグミ」
カバヤ 「コーラマニア グミ」
キューサイ公式ショッピングサイト「青汁」